表層汚染調査技術:グラウンドエア・システムによる方法(地表吸引法)

 地表面や床面に置いて地下空気を吸引する装置がグラウンドエア・システム装置です。この装置によって地表付近の地下空気が抜き取られ、ガス検出器(検知管やガスクロマトグラフなど)により地下空気に含まれているガスの濃度を測定します。
 装置を置くだけですから、測定に要する時間は検出器の操作に要する時間とほとんど同じです。

『GAS調査作業風景』
写真1:GAS調査作業風景 写真2:GAS調査作業風景

■特徴

  1. 軽量コンパクトなシステムで、広い範囲を短時間に少人数で調査できます。
  2. 地下埋設物には影響を与えません。
  3. 狭いところでも40センチメートルくらいの隙間が有れば調査できます。
  4. 調査中に周辺環境を汚すことはありません。
  5. 稼働中の工場設備内でも調査は可能です。
  6. 多様な調査目的および条件に対応できます。
  7. 迅速に精密な濃度分布図が作成可能となり,問題位置の把握が可能です。
  8. 検出器としてガス検知管やPIDガスモニタなどが使用できます。

■注意点

  1. 現在のところ,揮発性のない汚染物質は対象外です。
  2. 厚いコンクリート床では、調査に時間が掛かる場合があります。
  3. 透気性のない床面では、微小な孔をあける場合があります。
  4. 地表近くまで影響を及ぼさない地下深部の汚染は対象外です。

○グラウンドエア・システム装置について

○圧力について

○測点について

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■従来からの方法(穿孔法)■


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